現在アクアを所有するオーナーは、そろそろ買い替えを考えている時期ではないでしょうか?

2011年12月、プリウスに次ぐ5ナンバーサイズのハイブリッドカーとして登場したアクアももうすぐ6年が経過します。

プリウスのハイブリッド機構を改良し、超軽量化したアクアの燃費は34km/L、全車種の中でトップクラスの低燃費カーです。

気になるアクアの品質面ですが、販売台数が多い割りに不具合の報告数が少ないです。ただ、今後乗り続けていくうえで気になる不具合があるのも事実。

アクアで報告されている不具合をまとめましたので、その内容や掛かる費用をもとに、今後の買い替えなどのマイカー計画の参考にしてみてください。

■アクアによくある不具合

国土交通省に報告されているアクア情報数は50件。カテゴリー別にすると以下のようになっています。

1.エンジン:20%
2.保安灯火:20%
3.ブレーキ装置:16%
4.動力伝達装置:8%
5.その他:36%

参考:国土交通省 自動車のリコール不具合・不具合情報(2017年9月13日時点)
http://carinf.mlit.go.jp/jidosha/carinf/opn/index.html

エンジン、保安灯火、ブレーキ関連不具合で全体の56%を占めています。

それぞれの不具合の内容をみると、エンジン関連の不具合が多いです。

中でも気になるのが「エンジンから異音がする」不具合です。他の口コミサイトを確認しても、エンジンから異音しているという報告を多く確認できます。

アクアのエンジンは「1NZ-FXE型」とよばれるエンジンで、ヴィッツや2代目プリウスにも使われており、アクアと同様にエンジンから異音がしている報告が上がっています。

次に多いのがランプやミラーなどの保安灯火の不具合。ユーザーの訴えを確認してみると「電動ドアミラーの左側が開かなくなった」という内容が多くあります。

口コミサイト、個人ブログ、Yahoo!知恵袋などでも全く同じ訴えのオーナーが数多くいます。

最後にブレーキ関連では、「ABSが作動しない」という不具合が上位を占めています。真相の程はわかりませんが、この不具合がきっかけで事故につながったと訴えているオーナーもいます。

エンジン・ドアミラー・ABSなど、いずれも安全に影響を及ぼす不具合であり、アクアのオーナーであるあなたも注意しておく必要がありそうです。

この3つの不具合について詳細を確認していきましょう。

◇「エンジンから異音」

アクアの不具合で最も多いのがエンジンの不具合です。中でも「エンジンから異音がする」と訴えるオーナーが多くいます。

エンジンの異音の症状・修理にかかる費用・期間を解説はこちらです。

不具合の概要

1.走行中に異音が発生し、突然失速することがある
2.走行中に突然振動がし、異常ランプが点灯した
3.走行中にガクッガクッとなる
4.エンジンからものすごい異音がして車が左右に揺れる

走行中にエンジンから異音がしたり、振動したりする症状が多いのが特徴です。音の大きさや種類は、バリバリ、ドドド、カタカタ、いう表現が近いでしょう。

不具合の原因

エンジンからの異音の場合はいくつかの原因が考えられます。

1.ウォーターポンプ不具合
2.エアコンコンプレッサー不具合
3.オイル交換などのメンテナンス不良

ウォーターポンプの役割は、エンジンの温度調節。ウォーターポンプに異常がある場合、エンジンがオーバーヒートし、異音や停止を発生させます。

コンプレッサーは、エアコンガスを圧縮させて液体化させる役割があります。一般的なコンプレッサーはエンジン回転を動力にしますが、アクアのコンプレッサーはハイブリッドのバッテリーから動力を受け取ります。

コンプレッサーに不具合があると、コンプレッサーからの異音やエアコンが効かないなどのトラブルが発生します。

オイル交換などのメンテナンスを怠っている場合も、エンジンの異音を発生させる場合があるので注意が必要です。

エンジンオイルを交換せずに走行を続けると、エンジン内部に汚れが溜まり、エンジン性能をフルに発揮できず、カラカラと異音を発生することがあります。

修理費用

1.エンジン交換:~50万円
2.ウォーターポンプ交換:3万円
3.エアコンコンプレッサー新品交換:10万円
4.エンジン清掃(オーバーホール):20万円以上

トヨタのエンジンまわりの特別保証期間は「5年または10万キロ以内」です。5年または10万キロを超える場合は、修理はすべて有償です。

振動が起きる場合、ECUとよばれる車の制御コンピューターの更新をすることで、振動や異音が解消される可能性もあります。

ECUの更新は無料ですので、点検などの際にECUの更新ができるか確認してみましょう。

修理期間の目安

1.エンジン交換:2週間~1ヶ月
2.ウォーターポンプ交換:1日
3.エアコンコンプレッサー新品交換:1日
4.エンジン清掃(オーバーホール):7日

全て修理のみの期間です。エンジン・コンプレッサー・ウォーターポンプなどは、部品の調達に時間がかかる場合もあります。期間が長い場合、代車の手配ができるかを修理業者に確認しておきましょう。

◇「電動ドアミラーの左側が開かなくなった」

アクアの不具合でエンジン関連不具合の次に多いのがブレーキ装置の不具合です。中でもABS装置の不具合が多く報告されています。

不具合の概要

1.電動ドアミラーの左側が開かなくなった。
2.左の電動格納ドアミラーが、スイッチを押しても格納されなくなった。

電動ドアミラーのスイッチを押しても、格納と復帰の両方が動かなくなる不具合です。

不具合の原因

気温の上昇でドアミラー内部の樹脂部品が膨張し、ドアミラーの動きがにぶるため、電動でのドアミラーの格納や復帰ができなくなるようです。

修理費用

2017年8月にトヨタからリコールのアナウンスが出ています。ドアミラーの故障が発生した時点で、「新車登録から7年以内」で下記の車台番号に該当する両は無償交換と修理を受けることができます。車検証に記載している車台番号を確認してみましょう。

1.NHP10-2000000~NHP10-2581743
2.NHP10-6000000~NHP10-6543880

上記に該当する車両であっても、不具合が発生したときに、新車登録から7年を過ぎていると有償修理になるので注意してください。

修理期間

修理は2時間もあれば完了します。ただし、修理店での部品準備があるため、事前に予約連絡をしておきましょう。

◇「ABSが作動しない」

エンジンからの異音、ドアミラーの故障に次いで、多いのがブレーキ関連の不具合です。中でもABS装置の不具合が散見されます。

不具合の概要

1.凍結路でABSが作動しなくなった。
2.ABSが作動し続ける
3.ABSのランプが点灯する

ABSは、Antilock Brake Systemの略称で、急ブレーキをかけたとき、タイヤがロックするのを防ぎ、衝突などを回避するためにハンドル操作を可能にする安全装置です。

ABSは故障していてもフットブレーキは機能しますが、万一の場合に、ブレーキをかけた状態でハンドル操作による衝突回避の行動がむずかしくなります。

不具合の原因

ABSが故障する一般的な原因は以下の4つです。

1.ABSそのものが故障
2.車速センサーが故障
3.電気系統の故障
4.ブレーキランプ球切れ

ABSを作動させるユニットが故障すれば、ABSはもちろん作動しませんが、ABSユニット以外の不具合でもABSランプが点灯し、ABSが作動しない場合があります。

まず車速センサーが故障するとABSが作動しません。車のコンピューターが車速センサーで走行速度を把握し、ABSを作動させるタイミングを判断しているからです。

電気系統が故障してもABSを作動することができません。コンピューターがABSに対し、電気系統を通じて作動させる指示信号を送っているためです。

信号を送る途中の電気系統に問題があれば、ABSをさせられないため、ABSランプを点灯させてABSが動かないことを知らせます。

この他、ブレーキランプの球切れもABSランプを点灯させる場合があります。

修理費用

ABS警告灯が点灯する原因は、専用の診断機を車につなげて行います。その結果によって、
修理方法と費用が変わります。工賃を含めアクアのABS修理に掛かる費用の目安は以下のとおりです。

1.ABSユニット交換:約100,000円
2.センサー交換:約20,000円
3.電気系統が故障:(バッテリー交換の場合)約20,000円
4.ブレーキランプが球切れ:1個あたり約2,000円

ブレーキランプの球切れ・補機バッテリー充電・車速センサー交換は、ABS不具合の中では比較的に安価で済みますが、ABSユニットは高額修理の覚悟が必要です。

修理期間

ABSのランプ点灯の修理期間の目安はおよそ以下のとおりです。

1.ABSユニット交換:2時間程度
2.センサー交換:1時間程度
3.電気系統が故障:1時間程度(バッテリー交換の場合)
4.ブレーキランプが球切れ:15分程度

交換や修理自体は、比較的に短時間で完了します。ただし、ABSの故障は専用の診断機を使わなければいけません。

診断機を使わずに修理をすると、ブレーキランプの球2000円程度で直るものが、全てを交換すると10万円以上の修理になります。

診断は通常15分~20分程度が必要ですが、長くても半日待てば修理が終わるでしょう。ただし、ABSユニットや車速センサーなどは部品の取り寄せになる場合があり、長ければ1週間程度はABSが作動しない状態で乗ることになります。

■最後に

今回紹介した中でエンジンの異音は、場合により車検が通らない可能性があるため、修理が必要です。

他のドアミラーの故障、ABS故障は車検を通すことは可能ですが、どちらも安全に関わる装置ですので、万一の場合に過失責任が問われる場合もあります。

いづれにしても車は正常な状態にしておかなくてはいけません。

今回紹介をした不具合のほかにも、「エアコンが効かない」、「燃料計の故障」を訴えるオーナーもおり、走行距離が伸びていくにつれ、注意とメンテナンスを続ける必要があります。

どんな車にも不具合があり、安全や経済的なリスクがあります。重要なことは、アクアの不具合によるリスクと費用に加え、あなたが所有されている車の価値を知っておくことです。

発生する費用と車の価値を知ることで、車検で乗り続けるか買い替えするかの判断がしやすくなります。

あなたの所有する車の価値については、webの一括査定を使うと便利でわかりやすいと思います。

その査定額も判断材料にして、安全かつお得に車を利用していきましょう。