■発売後早くも8年が経過する30系プリウス

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プリウスって何気に電装系・エアコンのトラブル多かったんか

三毛猫

今回は30系プリウスのエアコントラブルについて色々まとめてみたよ。暑すぎて熱中症になったらどうしようもないので早めに修理に出すか買い替えようね

2009年5月に発売から2015年12月までに生産・販売された三代目となるプリウスは、型式がZVW30であることから、30系プリウスとよばれます。

2009年5月に発売から2015年12月までの間にプリウスを購入されたオーナーのほとんどが、30系プリウスのオーナーということになります。

30系プリウスは、燃費・スタイル・価格のバランスがよく、その爆発的な人気によって、カローラに変わるトヨタの代表車種にまで上り詰めました。

30系プリウスは街中のいたるところでみかけるので、まだまだ新しい車と思っていましたが、発売から早くも8年が経過し、現在は4代目のプリウスを見る機会も多くなっています。

8年目ともなると、4度目の車検を迎える30系プリウスのオーナーも多いのではないでしょうか?

30系プリウスはスタイルも良く、「まだまだ乗り続けたい」と思うオーナーもたくさんいます。

ただ一度立ち止まって、マイカー計画を見直す時期がきています。

その理由は、プリウスはとても良い車です。しかし長く使用することによって起こる不具合も数多く報告されているからです。

30系プリウスに不具合の報告が多い理由はふたつ。

ひとつは、普通は3代目ともなれば、不具合は改善されて品質はかなり向上します。

しかしプリウスの場合、モデルチェンジの度に、最新技術がどんどん投入されており、新たな問題が発生し続けていること。

もうひとつは、販売台数が多く、不具合が発生する母数が単純に大きいことです。

特に夏場に起こる問題で代表的なのは「エアコンの故障」です。。国土交通省に寄せられる不具合の報告には以下の訴えがあります。

・エアコンのコンプレッサーが故障し、走行中に異音が出た
・送風口からは生ぬるい送風が出るだけで、エアコンが全く効かない
・エアコンを入れるとエンジンルーム前方より異音がする
・走行中に突然エアコンが効かなくなり、車両が全焼した

「なぜ30系プリウスのエアコンに不具合が起こるのか」をこれから解説します。車検の時期と照らし合せ、「あとどれくらい乗るか?」を判断するひとつの材料にしてください。

■30系プリウスの「エアコンが効かない!」理由

プリウスは、世界初づくしの車です。エンジンとモーターの両方を使って走る世界初の量産型ハイブリッド方式の車。

そして「電動インバーターエアコン」も二代目プリウスで世界初搭載。30系プリウスでも同じものが搭載されています。

この電動インバーターエアコンはとても優れものなんですよ。

信号待ちや渋滞で自動的にエンジンが止まります。電動インバーターエアコンの30系プリウスの冷房は、冷たい空気のままなんです。一般的な車なら、冷房はエンジンが止まると生ぬるい空気に変わってしまうんです。

この機能のおかげで、炎天下の渋滞でも30系プリウスのオーナーは車内で快適に過ごすことができているんです。

知っておきたいプリウスの冷房メカニズム

電動インバーターエアコンが冷房を維持できる仕組みを簡単に解説していきますね。

車の冷房の仕組みは、打ち水と同じ原理です。

1.コンプレッサーで圧縮されたエアコンガスを液体にする
2.液体のエアコンガスを蒸発装置に吹き付ける
3.蒸発装置からエアコンガスが気化する
4.蒸発装置が冷やされる
5.冷たくなった蒸発装置に風を送り冷風を車内に届ける

この仕組みは全ての車に共通しますが、「1番のコンプレッサーを動かす力」が一般的な車と30系プリウスで異なります。その違いはこうです。

一般の車:エンジンがコンプレッサーを動かす
30系プリウス:モーターがコンプレッサーを動かす

簡単いえば、30系プリウスは「家庭のエアコンをそのまま車に搭載」していると考えてください。

一般の車のコンプレッサーは、エンジンの回転に影響を受けるので、エンジンが止まると冷たい風が出なくなります。

30系プリウスは、バッテリーから電気をもらったモーターがコンプレッサーを動かすため、エンジンが止まっても冷たい風を吹き出すことができるんですね。

また、インバーターエアコンとよばれる理由は、インバーター装置によってコンプレッサーを動かすモーターの回転数を制御しているため、このインバーター制御によって燃費も向上させているんです。

プリウスの冷房が効かなくなる原因

冷房が効かない原因はひとつではありませんが、プリウスの特徴的な原因は「コンプレッサー関連の故障」です。

一般的な車はコンプレッサーひとつなのですが、30系プリウスは「コンプレッサー・モーター・インバーター」など関連する機構が多いんです。

特にインバーターとモーターはとても精密な機構です。温度が高くなり過ぎると故障や停止が起きやすく、コンプレッサーを動かすことができなくなるので、冷房が効かなくなってしまいます。

エアコンが効かないとどうなる?

もちろん走ることはできます。ですが、「渋滞でも快適な車内」がウリの30系プリウスが、「他の車よりも暑い車内」になります。

特に小さなお子さんがいるオーナーは、熱中症が心配です。JAFの実験結果では、気温35度で4時間放置した車内は57度に達します。世界の最高気温が56.7度ですから、それ以上です。

必ず窓を全開にして走ることになります。その場合、小さなお子さんが車外へ落ちてしまうリスクがあり、非常に危険です。

■10万円の出費の覚悟が必要!プリウスのエアコン修理費用

小さなお子さんがいる場合、熱中症や車外への転落があってはならないことです。快適安全なドライブのために、エアコンが故障したらすぐに修理をしてください。

30系プリウスのメーカー無償修理の対象は2種類あります。

・一般保証:新車から3年間または走行距離60,000km
・特別保証:新車から5年間または走行距離100,000kmまで

エアコン関連は一般保証にあたります。しかし新車登録から3年以上または6万キロ以上に達していれば、有償修理になります。

2012年7月以前に30系プリウスを購入されたオーナーは、確実に有償修理です。その場合の大まかな費用はこちらです。

エアコンコンプレッサー交換:工賃込みで約10万円

もう少し安く抑えたい場合、「リビルト品」を使うという方法があります。

リビルト品とは、コンプレッサーの中で故障した部品だけを交換して、その他の部品は再利用されたもので、少し安く購入することができます。その場合は7万から8万程度と考えておきましょう。

エアコン関連の修理は高額になるケースが多いです。紹介をしたコンプレッサー以外の故障でも10万円程度の出費は覚悟をしておいたほうがよさそうです。

■業者選びは慎重に!30系プリウスの修理期間

修理そのものは数時間程度で終わります。ただしリビルト品の調達などに時間がかかる場合もあるため、修理に出す前に必ず完了日を確認しておきましょう。

注意すべきは修理業者の選択です。

プリウスのコンプレッサーには、高絶縁の専用のオイルを注入する必要があります。大容量のバッテリーを搭載しているため、電気を通さない処理が必要なためです。

この認識がない修理業者が多く、一般的な車に使うコンプレッサーオイルを注入されたとう報告もあります。

オイルを間違えて注入するとどうなるか?

ハイブリッド関係の機構に異常が発生したり、エンジンに不調をきたしたりします。

一度オイルを間違えて注入すると、除去するために部品交換が必要です。修理の遅れ、車へのダメージの他、悪質な業者はその費用を上乗せするという例もあります。

有償修理の場合は、ディーラーでの修理が確実です。その他の業者を利用する場合は、信頼のおける業者を選ぶことをおすすめします。

■4代目プリウスやPHV車の検討も1案

すべての車に不具合が起こるわけではありません。また、エアコンが効かなくても車検は合格します。

しかし炎天下でのドライブは、お子さんや家族の健康やケガ、生命にまで影響がおよびます。

決断のタイミングが少し遅れることで、10万円の損失だけでなく、リスクがお子さんや家族に跳ね返ることにもなるということも少し心に留めておいてください。

現在プリウスは四代目。2017年2月には、PHV(プラグインハイブリッド)もモデルチェンジされています。毎日のように石原さとみさんのCMが流れてますよね。

四代目の「E」グレードでは、JC08モード走行燃費が40.8km/L、PHVでは68.2kmと驚異的な燃費となり、コスパの良さも30系以上の車になっています。30系プリウスを乗り続けると決める前に、試乗して乗り比べてみてはいかがでしょうか。

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