■発売後10年が経過するGE型フィット

ひげ猫

フィットのエンジン部分のトラブルはエンジンオイルの消費量が多くなってその結果エンジンが劣化するというものです

三毛猫

修理費用は心臓部分ですから当然高く50万円前後です。メーカー保証も受けれるみたいだから要チェックね。わたしなら買い替えますね

2001年、ホンダから発売されたフィット。1代目は発売16年を過ぎ、オーナーの多くは乗り換えを終えています。

2代目のフィットは発売10年となり、オーナーのみなさんは「どうしようかな」と考えている時期ではないでしょうか?

2代目フィットの販売期間は、2007年10月から2013年9月です。

この間にフィットを購入された方の大半が2代目フィットのオーナーということになります。

2代目フィットは、型式がGE+6~9であることからGE型と呼ばれます。

GE型のフィットは、初代フィットに改良を加えたモデルチェンジのため、比較的に品質が良い車だといわれていますが、どんな車も乗り続ければ少なからず問題は起こります。

今後、乗り続けたときに、発生するリスクを事前に把握しておくことで、「もう少し乗り続けるか」それとも「買い替えるか」の判断がしやすくなるはずです。

10年を迎えるGE型のフィットに、どのようなリスクがあるのか解説していきます。

■エンジントラブルに注意!「エンジンオイルの消費量が多くなる」

二代目のフィットでは、「エンジンオイルの消費が多い」というトラブル問題が起こっています。

どんなトラブルかを知る前に、「エンジンオイルのはたらき」を確認しておきましょう。

5つのエンジンオイルのはたらき

1.部品どうしのこすれを防ぐ

エンジンはいくつもの金属部品で構成されています。往復運動をするピストン。ピストンが往復する筒であるシリンダー。

ピストンの動きを回転力に変えるカムシャフト。これらの金属部品どうしがこすれ合い、摩耗や熱で焼きつくのを防ぎます。

2.ピストンの力不足を防ぐ

ピストンは、シリンダーの中で燃焼したガスの圧力を受けて上下運動をします。

シリンダーとピストンの間に隙間があると、ピストンの力不足やガス漏れが発生します。

それを防ぐため、エンジンオイルが隙間を埋めています。

3.エンジン内部を冷却する

エンジンの内部は、燃焼や摩擦で高熱になります。

エンジンオイルはその熱を冷ます役割があります。

4.エンジン内部をクリーニングする

燃焼と摩耗によって発生する汚れ物質を吸着し、分散させて、エンジンの性能や寿命の低下を防ぎます。

5.エンジン内部のサビを防ぐ

燃焼で超高熱になるエンジン内部と外気温には大きな温度差が出ます。

夏場に冷たい水を入れたグラスに水滴がつくのと同じように、この温度差でエンジン内部に水分が発生し、サビの原因になります。

このサビを発生させないように、エンジンオイルで金属をコーティングし、エンジン性能と寿命の低下を防いでいます。

このように、エンジンにとってエンジンオイルは必要不可欠なものであることがわかります。

フィットGE型「エンジンオイルの減りが早い」10のメカニズム

その減りが早くなるメカニズムを平たく説明していきます。

1.「シリンダーの中でピストンを上下に動かしてエンジンを回していくで~」
2.「シリンダーとピストンがこすれてるやん」
3.「せや、エンジンオイルで潤滑したろ」
4.「逆にエンジンオイルが多すぎて、ピストンの動きが悪くなっとるで~」
5.「ちょうどいいエンジンオイル量に調節せな」
6.「せや、ピストンにリングを巻き付けたろ」
7.「リングがオイルをかき出して、ちょうどええ量になったで~」
8.「なんや?リングに燃えカスが付着してるやん」
9.「あかん、かき出したオイルがどんどんリングにたまるやん」
10.「やばい、エンジンの高熱でオイルが消えていくやん」

という具合です。

オイル量を調節するために、ピストンに取り付けたオイルリングという部品があります。

そのオイルリングに、燃焼したときに出るカスが付着して、オイル量が調節するための穴を塞いでしまうんです。

逃げ場を失ったエンジンオイルがシリンダーとピストンの間にどんどんたまり、超高熱によって昇華されて、オイル量が減っていくという具合です。

エンジンオイルが減るとどうなるの?

エンジンオイルの交換頻度が短くなります。頻度が短くなると交換にかかるコストが高くなります。

さらにエンジンオイル交換を怠っていると、エンジンから音が鳴り始めます。次第にその音は大きくなり、最後はエンジンが焼き付いたり、走行中にエンジンが停止したりするなどの故障のおそれがあります。

■自己負担なら50万円!?エンジン修理はとにかく高い

この問題に対して、メーカーは保証期間を延長しています。

通常保証は、新車登録日から5年間で走行距離が10万kmまでですが、新車を登録した日から9年以内であれば無償で修理を受けることができます。

ただし、メーカーが保証延長をしているのは、型式がGE6のみです。GE7・8・9は通常保証期間のままです。

また、マイカーの型式がGE6であっても保証延長の対象にならないこともあります。

これはメーカーが対象とする生産期間に該当しない場合です。

車検証の車台番号を確認し、近くのディーラー等に問合せすることをおすすめします。

「うちの車は、GE6のフィットだから保証延長の対象だ」と安心するのはまだ早いです。

保証の延長は、「問題が起こった場合に、無償で修理する期間を延長します」ということで、裏を返せば「問題が起こっていなければ対応はしません」ということなんです。

現時点で、マイカーが新車登録して9年以内であっても、問題が発生した時点で9年を過ぎていれば、保証の対象外で自己負担なんです。

自己負担での修理の場合、修理方法は、オーバーホールといって分解して点検と修理か、エンジンを丸ごと交換するかのどちらかです。

いずれの修理方法もかなり高額で、20万円から50万円にのぼるとみられます。

■納期に注意!エンジン部品は調達に時間がかかる

エンジンの修理自体は、1週間程度を考えておきましょう。

ただしエンジン周りの部品やエンジン自体を調達が遅れる場合があります。

エンジン本体や部品に在庫がない場合、メーカーで新たに生産をします。メーカーの繁忙期にかぶると、納期に時間がかかる可能性があるので注意が必要です。

また、エンジンの分解点検修理を外注する業者もあります。

移動に時間がかかる場合もあるので、納期がいつ頃になるのか、代わりの車を手配してもらえるのかの確認をとりましょう。

■少しの違いで大きな出費

二代目フィットのオーナーは、「車検をして乗り続けるのか」、それとも「買い替えるのか」を考えなければいけない時期がきています。

修理費用が発生するリスクは、乗り続けるほどに高まるのは間違いありません。

しかし、同じフィットでも修理費用が0円で済むオーナーもいれば、50万円も必要になるオーナーもいます。

その違いは、「日常のメンテナンス」と「入れ替え時期の見極め」です。

少しの心がけとタイミングの差が分かれ道です。50万円の修理費用は、ほんとに大きいですよね。

50万円あれば、リッチな家族旅行ができます。こどもの教育資金の大きな蓄えになります。欲しかったあの車に買い替えるもできます。

ご自身の車の状態・リスク・資産価値を知り、今後のマイカーとライフプランを立てていきましょう。

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