■発売後10年が経過するGE型フィット

ひげ猫

フィットの足回りでABSという制御システムが上手く働かないトラブルが多いみたいです

三毛猫

ブレーキをかけた際の車体をコントロールする機能。効かない場合は早めに直さないと危ないね

2001年、ホンダから発売されたフィット。1代目は発売16年を過ぎ、オーナーの多くは乗り換えを終えています。

二代目のフィットは発売10年となり、オーナーのみなさんも「どうしようかな」と考えている時期ではないでしょうか?

二代目フィットの販売期間は、2007年10月から2013年9月です。こ

の間にフィットを購入された方の大半が二代目フィットのオーナーということになります。

二代目フィットは、型式がGE+6~9であることからGE型と呼ばれます。

GE型のフィットは、初代フィットに改良を加えたモデルチェンジのため、比較的に品質が良い車だといわれていますが、どんな車も乗り続ければ少なからず問題は起こります。

特に、シャシとよぶ車の足回りは、車の基本性能である「走る・曲がる・止まる」の全てに関わる重要な部分で、シャシの故障は大きな事故に直結します。

今後、乗り続けたときに、発生するリスクを事前に把握しておくことで、「もう少し乗り続けるか」それとも「買い替えるか」の判断がしやすくなるはずです。

10年を迎える二代目フィット。そのシャシには、どのようなリスクがあるのかを解説していきます。

■いざというときハンドル操作ができない!ABSの警告灯が点灯

他の車種でもABS関連の不具合は発生していますが、二代目フィットでも警告灯が点灯するという報告があります。

ABSって何だっけ?

ABSとは、アンチロック・ブレーキ・システム(Antilock Brake System)の各単語の頭文字をとった略称です。

ABSのはたらきを簡単に確認しておきましょう。

・ABSのないとき
1.こども「道の反対側にわたろ~」
2.運転手「危ないっ!ブレーキ踏まな」
3.運転手「ブレーキが間に合わへんっ。こどもをかわしたろっ」
4.運転手「あかん、ハンドル操作が効かへん!ぶつかるっ」

・ABSのあるとき
1.こども「道の反対側にわたろ~」
2.運転手「危ないっ!ブレーキ踏まな」
3.運転手「ブレーキが間に合わへんっ!こどもをかわしたろっ」
4.運転手「ギリギリでかわせたわ!危なかった~」

ブレーキを思い切り踏むと、ロックといって、タイヤの回転がストップします。

タイヤ回転がストップすると、ハンドルを操作ができず、車の進行方向を変えることができません。

そこで、考えられたのがABSです。

断続的にブレーキ圧を緩め、タイヤ回転のロックを防止し、ハンドル操作ができる状態にするシステムです。

ABSの使い方はいたって簡単。

ブレーキを思い切り踏み込むだけです。

あとは、ABSが自動でブレーキ圧を緩め、最もブレーキが効いてハンドル操作ができるポイントまで、ブレーキペダルを押し返してきます。

ドライバーは、ABSによるブレーキペダルの押し返しに負けないよう、さらに強く踏み込む、ということを繰り返します。

いざというときは、とにかくブレーキを踏み込んで、ハンドル操作に集中して、危険を回避するようにしましょう。

ABS警告灯ってなに?

ABSの異常を知らせるランプです。

警告灯はチェックランプともよびます

ABSに異常があった場合、速度を表示するメーターパネル内のランプが点灯します。

「ABS」という文字のランプなので、一目でABSの警告灯と認識することができます。

ABS警告灯が点灯する原因

ABS警告灯が点灯する原因はいくつかあります。

「車の電気系の部品は自分では取り外さないよ」というオーナーを対象に解説しますね。

1.ABS警告灯が点灯する原因1:車の速度を検知するセンサーが故障

ABSを作動させるために、システムは車の正確な速度を認識する必要があります。

「速度が正しく認識できないため、ABS作動できません」という意味で警告灯を点灯させます。

2.ABS警告灯が点灯する原因2:電気系統が故障

ABS自体は問題ないけれど、「電気系統が故障してABSを動かすことができないです」という意味で警告灯を点灯させます。

バッテリーの充電が足りない場合などもこれに該当します。

3.ABS警告灯が点灯する原因3:ブレーキランプが球切れ

ブレーキランプが球切れしているときも、場合によってはABS警告灯が点灯する場合があります。

ABS警告灯の原因の中で、じぶんで確認できる唯一の方法です。まずはブレーキランプを確認してください。

4.ABS警告灯が点灯する原因4:ABS自体が故障

ABSそのものが故障している場合ももちろん警告灯が点灯します。

ABS警告灯が点灯の原因は、はっきり言って見た目ではわかりません。

専用の診断機で故障コードを確認して、異常が発生している部品を特定します。

ABS警告灯が点灯するとどうなるの?

まず、ABSが作動しません。

ですので、急ブレーキで強く踏み込んでタイヤ回転がロックすると、ハンドル操作による回避行動がとれなくなります。。

ただ、ABS警告灯が点灯しても慌てないでください。通常のブレーキ操作は可能です。

なので、走行中にABS警告灯が点灯したら、落ち着いてブレーキの効きを確認しましょう。

警告灯が点灯しているあいだ、ABSは作動しません。早いうちに点検と修理をするようにしてください。

■修理費用

ABS警告灯を点灯させる原因によって、修理費用は異なります。

ブレーキランプの球切れは安価で、球切れが1つであれば、工賃含めて二千円以内でおさまります。

バッテリー交換も、二代目フィットに適合する一般的なものであれば、工賃を含めて1.5万円以内です。

しかし、ABS自体が故障している場合は、ABSモジュレーターという部品を交換する必要があります。

このABSモジュレーターがなかなかの高額部品で、工賃含めて10万円前後になると考えておかなければいけません。

■修理期間

故障診断によって判明した故障個所によって若干の違いがありますが、修理や交換は数時間程度で終わります。

ただABS警告灯の点灯を修理する際には、直接ディーラーに持ち込んでください。

その理由は、ABS警告灯が点灯する原因を診断する専用機器がディーラーにしかないためです。それがないと故障個所の特定ができません。

また、修理を終えても車が記憶する故障記録をリセットしないとABS警告灯は消えないのですが、診断機がないとその処理もできないため、警告灯は点灯しっぱなしということになります。

■まとめ

ABS警告灯が点灯しても、「放置して走れるよ」という方もいます

しかしABSは今や標準の安全装置で、歩行者はもちろん、乗車する家族の安全を守るために、安全装置は必ず正常な状態で運転しなければいけません。

また車検でもABS警告灯のチェックがあります。

ABS警告灯が点灯していれば、車検はとおりません。当然ですよね、安全を守るための装置なんですから。

今後、二代目フィットを乗り続けられるオーナーのみなさんは、この点にも十分に注意を払いながら、日常の点検と車検を行ってください。

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